NO!寝たきりデー 2014 ~「誰もがふつうに暮らすまち」実践から学ぶ~

 NO! 寝たきりデー 2014 は「私は認知症をどう生きたいか本人と家族が地域に寄り添う」をテーマに、全国町村会館で開催されました。
 午後の部では、「誰もがふつうに暮らすまち」をテーマに3つの実践報告がありました。初めは藤沢市で小規模多機能型居宅介護「おたがいさん」を運営する (株)あおいけあ代表取締役の加藤忠相さんからの話でした。「おたがいさん」は、施設の建物自体にも様々な工夫がされており、地域住民や子どもたちとの交流も盛んです。お年寄りは地域の社会資源であり、介護する側・される側の関係ではなく、また、マニュアルケアではなく、個々がもつ知恵や機能を生かせる生活リハビリこそが大事だと話されました。また、新宿区にある戸山ハイツ内の空き店舗を活用し、医療・介護など生活全般の困りごとを気軽に立ち寄り相談できる場所「暮らしの保健室」副施設長の杉本みぎわさんの報告がありました。3000世帯ある戸山ハイツの高齢化率は 50%、「暮らしの保健室」は英 国のがん専門の相談の場、マギーズ・センターをモデルとしており、いつでも医療・介護従事者が相談に応じています。「暮らしの保健室」は現在 8ヵ所、現在、全国に広がりつつあります。
実践報告は、どれも神奈川ネットが目指す多世代交流拠点としての地域版小規模多機能施設のヒントとなる大変参考になるものでした。