オスプレイの 厚木基地への飛来に抗議します
7 月 9 日、防衛省は沖縄の普天間基地所属のMV-22 オスプレイが、15 日に米海軍厚木基地に飛来する可能性があると、神奈川県・大和市・綾瀬市に通告しました。すでに、県知事をはじめ、厚木基地周辺自治体の首長や周辺市議会基地対策協議会からは、防衛省に対し、容認できない旨の要請がなされています。政府には、市民生活の安全確保に向けて、その責任を果たすことを強く求めます。
オスプレイは日本の航空法の定める最低安全高度を大きく下回る訓練を行うことを想定しており、開発段階から相次ぐ墜落事故が発生しています。ひとたび事故が起きれば、多くの住民を巻き込む大惨事に至る可能性が極めて高く、騒音被害の深刻化も強く懸念され、県内の自治体・市民から、厚木基地の使用に反対する声が挙げられてきました。
米軍は、すでにオスプレイを岩国基地やキャンプ富士を拠点として全国6ルートで低空飛行訓練を行う計画を持ち、厚木基地が給油や整備・点検の実質的な拠点となることも懸念されます。しかし、飛来の目的や具体的な内容について未だ明らかにされておらず、周辺自治体や住民に対しても説明責任すら果たされていません。
厚木基地は、これまでも度重なる部品落下事故や住 宅密集地上空での米軍機や自衛隊機の訓練飛行が繰り返され、周辺住民は騒音被害と墜落の危険に常に晒されており、これ以上の負担増は許されません。