相模川流域下水道右岸処理場四之宮管理センター視察研修に参加

 相模川流域下水道は、右岸、左岸に2つの終末処理場があり、相模原市・平塚市・藤沢市・茅ケ崎市・厚木市・伊勢原市・海老名市・座間市・綾瀬市・寒川町・大磯町・愛川町の9市3町で構成されています。右岸の処理場である四之宮管理センターは、平塚市内にあり、日最大394千立方メートルの処理機能をもつ施設です。
 昨年度、寒川・平塚幹線建設事業実施に向け、初めて調査委託料一千万円が計上されたことから、その進捗状況について伺いました。寒川・平塚幹線は、汚水量の減少による施設の効率化、防災上の観点から左岸と右岸の幹線を結び、下水道施設をネットワーク化する計画です。総額20億円余で2017年完成をめざしています。地震等の災害時に処理場が被災した場合、寒川・平塚幹線によって汚水を相互に送り、より被害の少ない処理場を重点的に復旧することで早期の機能回復が可能としています。しかし、大災害時には近距離のため両処理場共に被災することが想定されます。また、処理量が減る中、過大な経費をかけて建設することに対し、神奈川ネットは問題としてきました。実際に、地元住民との協議が進まず、何一つ着手できていないことが分かりました。
 人口減少社会に向かう中、改めて流域下水道事業全体の経費を決算状況から検証し、寒川・平塚幹線事業について、再度中止を求めていく必要を強く感じました。