不要な公共事業 相模川流域下水道 寒川・平塚幹線計画は中止を
2008年、県は「相模川流域下水道寒川・平塚幹線」工事の計画案を出しました。左岸の処理能力不足と地震対策を理由に相模川の川底を約2㎞の地下トンネルで結ぶものです。
神奈川ネットでは各自治体の流入量の調査等を行ない、計画実施の必要はないと中止を求め各議会に働きかけました。しかし、座間市議会では「県に計画中止を求める意見書提出の陳情」は、残念ながら不採択となりました。
4年を経て、今年度の当初予算に寒川・平塚幹線の建設費負担金1000万円が初めて計上されたことから県にヒアリングを行ないました。
県は今年度から3年かけて用地取得に向けた調査を行なうとのことです。そもそも、処理能力不足と言われた左岸は現状50~60%の流入量に留まっており、十分余裕があります。また、これまでの大地震の経験から、地表に近い管渠が最も被害を受けることが明らかになっています。川底にトンネルを通すよりも、老朽化した下水管の耐震化など流域各自治体の面的整備こそが急がれると考えます。
自治体財政が厳しい中、税金の使途は市民の目線で優先順位を問い、幹線トンネル工事費20億ともいわれる寒川・平塚幹線建設の中止を求めていきます。