福祉拠点を活かした地域の居場所

 立野台地区の閑静な住宅 街の一角にある「NPO 法人 ワーカーズ・コレクティブごむのき」が運営する小規模デイサービス「カナンの 家」では、2年前、地域の居場所「サロン・はなもも」をスタートさせました。現在デイサービスのお休みを利用し、毎月第3土曜日に地域住民の方々の交流の場として、福祉拠点の活用 が図られています。
 ここは市内で2番目に高齢化率の高い地域です。そこで、歩いて行ける居場所の必要性を強く感じていた メンバーを中心に市社協や地区社協との協議を重ね、実現したものです。当日は、私も参加している「はなもも運営委員」が主体となり、ボランティア参加を呼びかけ、カレーランチ等の準備を行います。開催については、地区社協との連携により毎月自治会の回覧で周知されており、リピーターも多く、おしゃべりや小物づくりを楽しみにされている方、また当初少なかった男性も現在では健康麻雀を楽しみに参加される方か増えています。居場所は、回を重ねる毎にそこに集う人同士のなかに自然と安心や信頼が生まれ、その繋がりから日常生活のなかでの支え合いの輪となり少しずつ広がっています。今後は、少子高齢化社会において多世代交流の場としての新たな試みを現場とともに模索していきたいと思います。